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【10/3】 「桜色の春をこえて」(直井章)

 
 有言実行も二日連続となると我ながら気味悪い。
 最近本を読むテンションじゃなかったのですが、
 一冊読むと三十冊くらい読みたくなるのが読書の魅力ですね。
 というわけで昨日に続いて一冊紹介。
 以下ネタバレにならない程度のネタバレ含む。
 アカンそれネタバレ。
 
 
 
 タイトルは表題の通り。
 包み隠さず申し上げれば表紙買いでした。それはもう躊躇もなく。
 amazonとかでタイトル検索してみれば表示されると思いますが、
 このイラストから私が一体何を期待して買ったかは想像に難くないでしょう。
 つまりこういう雰囲気の作品を予想して買ったというわけです。
 
 さて良い意味であれ悪い意味であれ、表紙買いは得てして裏切られるもの。
 しかし……今回は何と、表紙買いしたのに表紙に裏切られなかった。
 すなわち、こちらは100%純粋に良い意味で。



 昨日の『パララバ』に引き続いて学園を舞台にした作品。
 ファンタジー・エロパロ・異能力と並ぶラノベの十八番ですが
 電撃は比較的、この系譜は少ない気がしてたんですが。
 あまり非日常性がないところまで昨日のパララバと一緒。 
 
 主人公はぶっ飛んだ設定もなくおおむね普通、
 登場人物も必要最低限。
 しかしこれらの人物の動き方がスマートで、ソツがない。
 それゆえ主役級と脇役級がハッキリしているのが特徴です。
 
 ゆりゆりとした少女同士の触れ合いもありますが、それはおおむね後半。
 しかも本を読み終えて振り返ると、ほんの添え物程度です。
 そして扇情的な描写も鬱屈した背徳感もけばけばしい三角関係もなく、
 至ってのんびりまったりの雰囲気。良いさじ加減と思います。
 なので、百合系統が苦手な人でも全然読めるでしょう。
 でも百合好きが読んだらそういう風にも見えるというお得感を保証するよ。
 ソースは俺。
 


 エンジンのかかりがやや遅めで、目立って話が動き出すのは1/3過ぎ。
 ただ動き出してからが非常に丁寧で、かつ無駄が少ない。
 唸るような派手なものはないですが、中でも伏線描写の着実な回収は白眉。
 今風といった感じで、これはやはりストーリー進行を引き立てる。
 
 描かれるテーマは、大人に捨てられた少女達の共依存、そして大人への反逆。
 ……などと書くとラノベにしてはやや重めのテーマですが、
 これもあまり圧迫感を与えず、さりとて軽薄短小に誤魔化さない。
 主人公とヒロインは似たもの同士の境遇に惹かれ合い、
 似たもの同士の境遇だから諍い合い、相手の不器用さをもどかしく思う。
 そんな甘い共依存に、しかしあまり病的な要素を感じないのが○。
 それぞれの向かい合うべき自分の本音を異聞で見つけ、
 それぞれの顛末に収斂していくとき、上記のテーマがきちんと中心にある。
 
 ちょっと過大評価しすぎかな、と思いつつ、
 まあライトノベルのレーベルでこんな作品に出会えたんですから
 喜びを文章に表現しておかないと。
 テーマがテーマなだけに、読み手として共感できるかどうかにかかるので
 私と同じように気に入っていただけるかは読み手各位次第なんですが、
 こんな言い方ができる作品ってのも私としては嬉しいものです。
 失礼ながらさほど有名な作品でもないので期待値高くなかったんですが、
 想像以上にきっちりと構成された作品でした。
 
 唯一不満点があるとすれば、カバー折り返しのあらすじ。
 も、もうちょっと何とかなりませんでしたかい……。
 あと初版にしても、ちょっと誤字が多すぎですね。
 「鈍ちゃう」とか「腹正しい」とか。電撃にしては珍しい。
 
 
 
 さて単巻ラノベリレー、明日は……
 
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