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【10/14】 「ココロコネクト」(庵田定夏)

 
 最近でこそアニメ化で一躍時の人(時の作品)ですが、積み本歴1年。
 もともと私が買ったのは、誰かのブログの「隠れた名作ラノベ○選」的な、
 たまにまとめサイトで取り上げられてるタイプの特集で
 その名前を見かけたことがきっかけでした。
 アニメは録画を一話も消化しないまま遂に最終回を迎えてしまいましたが(
 ならばと、アニメを観る前に原作に触れることとした次第。
  
 カタカナのタイトル。加えて京アニでなじみ深い白身魚先生のイラスト。
 外見は典型的なまでのラノベ臭、これに反して中身はほどよく裏切ります。
 全くタイプは違いますが、ハルヒ1巻を読んだときの感情に似ています。
 同じジュブナイル系の、自我の成立みたいなテーマだからでしょうか?
 
 根幹設定は単純明快。
 外見はそのままに中身の人格が入れ替わる、黒幕ぽい誰かがいる、
 とラノベにありがちな設定を少々鏤めた程度。
 その割に300Pを超える本作品はその多くの部分を、
 設定語りではなく設定の上に展開される物語で費やしています。
 主人公グループである5人はそれぞれに個性的で魅力的で、
 あらすじ紹介にある通りの単純な五角形ラブコメディとしても
 それはそれで充分楽しめるものだと思いました。稲葉ん可愛い。
 
 ただそんなキャラクター単体の魅力に依存してしまうのではなく、
 互いの外見に入れ替わるという状況に置かれた微妙な年齢の少年少女を、
 とても説得力のある形で描いている。それが非常に気に入りました。
 
 屈託のない仲良しグループの中で存在する互いへの抵抗、
 相手を信じきれない心、それぞれに抱えたトラウマと
 それを相手に見せることを躊躇する自分、そんな自分を嫌悪する自分。
 しかし最終的には辿り着く、友達の無条件の包容力。
 個人的な好みへのストライクであることはこの際除外としても、
 ありがちなラノベ的設定から真面目なメッセージが描かれるのは素敵です。
 一見キャッキャウフフだけの物語に見えて、
 キャラクターの描き込みが真摯で精緻で、存外に質感が豊か。
 なるほど、隠れた名作と評されただけのことはあると感じました。
 
 イラストは実際、どれも非常に可愛いです。
 けれどイラストありきでキャラクターが軽薄短小になることもなく、
 骨太な魅力をもって読者に迫ってくる。だから読んでいて楽しい。
 強いて言えば誰にでも優しい天然ジゴロの主人公、ってのに関しては
 最近食傷気味なほどに飽和してる気がするんですが、
 まあそれも許容の範囲内だと思いまする。
 
 ……というような、非常に良い印象をもって
 今度時間を見つけてアニメを観ていきたいと思います。
 非日常の設定を、それはそれとして案外受け入れてしまって
 その上にストーリーを構築するという流行と一線を画して、
 非日常そのものが物語の主題であった本作。いい意味で異色でした。

 続刊の購入はひとまず保留していたのですが、
 これは手放しで継続タイトルに決定。
 今後、永瀬以外のメンバーの活躍ももっと見られることを期待しています。
 
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