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【10/20】 小説作法

 そんなこと気にする人じゃお二人ともないですが、一応これを言ってた人への反論じゃないってことだけは先に書いておこう。あくまで私の考えです、以下の話は。

 小説(本)の書き方と一口に言っても、三点リーダの使い方や促音の置き方と描写方法・一人称三人称の使い方などは同じ土俵で論じてはいけないもの。うまく表現できませんが、前者は服の着方で、後者は服装の選び方かな?
 まあ、今回その差異を踏まえた上で書きます。
 前者後者、いずれも間違えば違和感があるけども、いずれも実は、服を着ているのに変わりはない。

 直截に言うと、私はかなり小説作法を無視する人。
 
 例えば促音を先頭行に置く、挿絵を見開きの左に配置するなどの作法は、私は決して恪守しません。
 理由は特に無いですが、自分で読んでてそこまで違和感を感じないからというのが理由といえば理由。

 また、一人称と三人称も私の作品では同一作中で混在させています。三人称で進めている文章の中に突然、「私」などという表記を平然と主語にして放り込みます。
 一人称と三人称は、語り手の視点。
 つまり、ということは、どこに居ても別に良いじゃありませんか。
 三人称で冷静に進めていた文章の内、気分が昂揚してくるところでそのキャラの内面に語り手が移動する――その時うまく行けば、読者の感情と相乗りできるのです。そういうのは、私はアリだと思う。
 ちょっとでもいい加減に混在させると即座に「一人称と三人称が混ざってます!!」とか怒りのご指摘を喰らいますが、読み手の感情とシンクロできたら、そこまで違和感ある演出ではないと私は見てます。
 というか、主語さえ書かなければもっと自由に混在させられます。
 単純な例で言えば、秋山瑞人の一部作品なんかがそう。

 ――で、その代償に、同ステージの中で二人以上の感情を描写することを、拙作ではあまりしません。
 何でかはよく分からない――ただ、たぶん私の中に居る「読み手」として、二人以上の登場人物の心を同時に覗いているその有り様に、何となく違和感を感じてるからじゃないかなと思います。
 読み手はさとり様じゃないのですから。



 作法を固定化するとそれはルールという名に変わり、ルールが生まれるからには「違反」が生じる。
 人と異なった演出を巧みに操る不世出の作家が文壇に出た時、なのにそれを違反とは誰も称さない。
 それが生まれる可能性を秘めた土壌として、私が一歩を踏み出せずに居る初心者にアドバイスするときは、少なくとも、作法と称されるあれやこれやを口に出したくない想いがあります。
 百人中九十九人が違和感を感じる場面でも、残る一人が奇跡を起こすかもしれない。
 そうやって、新しい時代の作品が生まれてゆくのを期待したいです。
 読み手の第一印象を壊してしまいかねない欠点があるなら、改めてそこから話をしてみれば良い。

 小説の書き方が分からない、と頭を抱えている人に先輩風吹かせてアドバイスするなら、一つ。
 小説を書きたい、と貴方に思わせた貴方の中の作品を、まずは何も考えず、目の前に座っているおばあちゃんに話してみましょう。それだけです。
 おばあちゃんはいつもニコニコ笑って優しい人で、どんな風に語っても面白い面白いと言ってくれる。
 それだけに、何を面白いと思ってくれているのか貴方は分からなくて、どこが面白いか言葉で強調しながら必死に伝えようとする。自分は面白いけど、本当にお婆が面白いと思ってくれているのか不安だから。
 その必死な時に、選び抜いた語彙や、磨き抜いた表現や、周到な言葉のトリックなんて使いますか?
 作法や語りの視点、構成や語り方を選びますか?
 日本語を操る貴方が日本語で物語を伝える時、そのルールはわざわざ調べないと解らない物ですか?

 そんな感じです。
 私はたぶん、初めての人が小説を書くとき、「作法」や「コツ」から入ってほしくはない。自分語りも大概にせいですが、私は小説をろくに知らない状態から執筆に親しみ始めたのです。
 そして、繰り返す内、語り方や表現を選ぶのが楽しくなった。
 途中で自分が何を話しているのか分からなくなって頭を抱える、ってのは初心者じゃなくてもよくあること。諦めずに言葉を継ぎ続けていれば、少しずつでも物語は結末に進んでいつか必ず終わる時が来ます。
 その時、目の前におばあちゃんを思い描いていると、小説書きに唯一大切なことを絶対に失わわないで済むでしょう。それが、敢えて言うなら「小説の書き方」だと、私は思ってます。
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